2ニン+ワンHOUSE

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ワンコと暮らす家づくりの記録

【web内覧会】洗面所

web内覧会第12回は洗面所です。

洗面所はお客様も使う事を考えて、パブリックなスペースになる事を意識して設計しました。
そうは言っても日常的に使用する場所でもあるので、使いやすさや清掃のしやすさにも考慮しました。

洗面所について検討した記事はこちらになります。


図面はこちら。


広さは2.2帖程度です。
隣にお風呂があるので脱衣所も兼ねています。
生活感を感じさせたく無かったので、洗濯機は別の場所に置こうと最初から決めていました。
洗面化粧台と収納部分だけで2.2帖の洗面所は必要十分な広さです。


2階のホールに面した、すりガラス入りの白い扉の向こうが洗面所です。

扉をオープン。

鏡に映らないように撮ろうと思うと入居前の全体像はこんな写真しかありませんでした…
そもそも、そんなに広くないので洗面所全体が撮れません。


洗面所はホテルの洗面所のようなタイルの床にしたいと考えていたのですが、実用性とコストを考えたらタイルは現実的では無いと判断しました。
そこで、塩ビタイルを使用する事にしました。

タイルや石のような見た目になるようにグレーの石目調の柄を選びました。
質感も硬いので一見タイルっぽいですが、触っても冷たくないので脱衣所のように裸足で歩く事がある場所では塩ビタイルはとても適していると思います。
クッションフロアのようにペタペタしていなくてサラッとした感触も良い感じです。

見た目の好みで選んだこの柄ですが、想定していなかった良い一面がありました。
それは、落ちている毛が全く目立たないという事です。

我が家には黒い毛色の犬がいるのですが、その犬の毛が掃除をしてもすぐにどこからか現れて床に落ちているのです。
それを目にすると、せっかく掃除したのに…といつも残念に思っていました。
なので、そういったもの達が目立たない床というのは私にとっては精神衛生上とても良かったのです。
マメに掃除をする人や綺麗好きな人には関係ない事かもしれませんが、少々掃除をサボっていても綺麗に見えるので、ズボラな私にはとてもありがたい事でした。


洗面台はアイカスタイリッシュカウンターで幅は125cmあります。

面台はメラミンポストフォームと人工大理石があるのですが、我が家は人工大理石を選びました。
カウンターの人工大理石のデザインもいろいろ選べたのですが、洗面ボウルとの一体感が出るように、洗面ボウルと同じ白色を選択しました。
おかげでカウンターと洗面ボウルの継ぎ目が一切わからなくてとてもスッキリとした見た目になりました。


玄関の手洗いを紹介した時に、洗面ボウルを乗せているカウンター部分の厚みが厚く見えるような形状を選んだと書いていたと思うのですが、この洗面台も同じように厚みがあるように見えるデザインのものを選んでいます。
ほんの少しの違いかもしれませんが、厚みがある方が高級感があるように見える気がします。


洗面ボウルの正面は水がかかるのでタイルを貼りました。3種類の素材の違うタイルが混ざったボーダー状のミックスタイルです。
少しの範囲ですが良いアクセントになりました。


壁からの給水用に壁をふかした部分は棚状にして、ちょっとした物を置けるようにしました。
洗面台から1段上がっているので濡らしたく無いものも置けて便利です。

現在はこんな感じで使用しています。


毎朝洗面台を使用した後に洗面台の上をさっと一拭きしているので、今のところ綺麗に保たれています。
やっぱり洗面ボウルとカウンター部分が明確に分かれていると掃除する気にもなるんですよね。
旧居の洗面台は洗面ボウルだけの形状だったので毎日掃除する気にはなれなかったのです。


鏡はサンワカンパニーのステムズミラーボックスです。鏡の裏が全て収納になっています。
洗面台自体の収納スペースがそんなに無いので大容量の収納スペースが確保できるミラーキャビネットを選びました。

旧居の洗面台は鏡の横に少しだけ収納棚がありました。
オープンの収納棚は出し入れが楽なのは良いのですが、埃が溜まりやすいのでマメに掃除をする必要があって面倒臭いのです。
私はマメじゃないので、放置してたら結構汚い事になっていました…。

また、歯磨き粉や整髪料など見た目がゴチャゴチャしたものが目に入るので、どうしても生活感が出てしまいます。
新居ではそういった雑多な物を鏡の後ろに隠せるようにしようと思っていました。


ステムズミラーボックスには向かって左側にコンセント、右側にはボックスティッシュを入れられるスペースが付いています。
我が家は電動歯ブラシを使用するので、コンセントは右側に付いていて欲しかったのですが、残念ながら逆タイプは作って無いようでした。
仕方がないので壁にコンセントを付けたのですが、この位置がちょっと失敗だったなぁと住んでから気付きました。

電動歯ブラシのコンセントが結構大きくて目立つので、コンセントの位置は洗面台から一段上がった棚とミラーボックスの間の壁に取り付ければ良かったです。
その方が電源コードも洗面台の上に這わせなくて済みました。

また、ドライヤーは洗面台の左側で使用する事を想定していたので、ミラーボックス内部のコンセントを使用するつもりでいました。
ですが、そのままでは正面からコンセントを挿した状態で鏡の扉を閉められないので、下向きにコンセントを挿せるアダプターを取り付けています。ですが、扉を開けて下向きのコンセントを挿してまた扉を閉めて、使用後はまた扉を開けてコンセントを抜いて扉を閉めて…という動作が地味に面倒臭いのです。
ここのコンセントは、それこそ電動歯ブラシのように常に挿しておくような使い方に適しているのだと思いました。毎日挿したり抜いたりするのには向いていません。

夫は面倒臭がって右側の壁に付いているコンセントを使用しています。
夫がドライヤーを使っている時に歯磨き等で洗面台を使おうと思うとコードが邪魔でかなりうっとおしいです。洗面ボウルの中にコードが垂れているのも気になります。
左側の壁にもコンセントを付ければ良かったです。
扇風機や暖房器具を使えるように、洗面台の下にはコンセントを付けていたのですが、洗面台の上まで気がまわりませんでした。
やっぱりコンセントの位置で100点を取るのは難しいですね。


洗面台の下には棚を1段設けました。
奥行きが60cmもあるので、タオル類やドライヤーを手前に置いて、奥にはシャンプーや掃除用具のストックなんかをカゴに入れて置いています。
オープンな収納部分なので洗面台の下にあっても湿気の心配はしなくても良いです。
ですが、丸見えなのでなるべく生活感を感じさせずに見た目がスッキリするようにカゴ等を使って工夫する必要があります。
ホテルライクな洗面台を目指して現在色々と検討中です。


棚の下にはステンレスのワイヤーバスケットを2つ置いて、脱いだ服の一時置き用と洗濯物用に分けています。
旧居の時は洗面脱衣所が狭過ぎて、こういった物を置くスペースが取れなかったので、新居では絶対にスペースを設けようと思っていました。
脱いだ物を脱衣カゴに楽に入れられるようにするには、上の固定棚の高さはどれくらいの高さが良いかのシミュレーションもしました。
棚の位置が低過ぎると屈まないとカゴに服が入れられないし、かと言って棚の位置が高過ぎると棚に物を置けるスペースが減ってしまいます。
ちょうど良い位置を色々考えて、図面にもしっかりと明記しました。

洗面化粧台の上の、ちょっと物を置く用の棚の高さもミラーボックスの下にどれくらいのスペースがあれば物を置きやすいかを考えて設定しています。
あれこれ使い勝手を考えて寸法を決めただけあって、想定通りの使い方ができて満足しています。


洗面台の左隣には収納棚を設けました。
主に下着や部屋着類を収納する為のスペースです。

ここはスペースだけ作ってもらって、自分達で可動棚を取り付けました。棚は旧居で使っていた棚を再利用しています。
そこに無印良品ポリプロピレン収納ボックスを置いています。上段のカゴは旧居で使用していた物です。
あらかじめ収納ボックスのサイズを調べていたのでジャストサイズで収まっています。

半透明で中身が丸見えなのでモザイクをかけさせてもらいました。
収納棚は洗面台より少し奥まったところにあるので、お客さんが洗面所を使用する時にも目に入りにくくなっているとは言え、見ようと思えば普通に見える場所なので、収納ケースに目隠しは必要ですね。無印良品に専用の目隠しシートがあるようなので取り付けようと思います。

このポリプロピレン収納ボックスは引き出しも開け閉めしやすくてとても使いやすいです。
軽いので引き出しを開けるとケースごと引っ張られるかなと心配していましたが、3段ずつ重ねているおかげでケースがずれてくる事もありません。
籐のカゴなんかで揃えた方が見た目にお洒落だったかもしれませんが、実用性はこちらの方があるので、これはこれで良かったなと思いました。
籐のカゴって埃が溜まりやすいけど水洗いできないので案外使い勝手が悪いのですよね…。
旧居で使っていたカゴがまだ結構余っているのですが、そのうち処分しようと思っています。


以上が我が家の洗面所でした。
洗面所は設計時に結構時間をかけた場所なだけあって、自分的には見た目も使いやすさもお気に入りの空間になりました。

次回はお風呂についてご紹介します。




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