2ニン+ワンHOUSE

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ワンコと暮らす家づくりの記録

【web内覧会】LDK -全体編-

web内覧会第16回はLDKについてご紹介したいと思います。
LDKは一体の空間なので、今回はまずLDK全体をざっくりとご紹介します。
その後、個別にダイニングやキッチン、リビングなどをご紹介していけたらなと思っています。


LDKを設計するにあたって、希望した条件は次の通りでした。

1. LDKは一体型とする
旧居ではキッチンとリビングダイニングは別の部屋に分かれていました。
キッチン部分が洗面所や階段への通路も兼ねていたので、7.5帖程度の広さがあるスペースでした。
広さがあるが故に冬はとても寒かったし、リビングやダイニングから分断された部屋なので、キッチンで一人で作業するのが嫌でたまりませんでした。
新居では必ずLDK一体型にしようと思いました。


2. 勾配天井を採用する
せっかく2階リビングを採用するのだから、天井高さが高く取れる勾配天井にしたいと思いました。
我が家が2階リビングを採用するきっかけになった友人の家でも勾配天井が採用されていてとても開放感があったので、新居では是非採用したいと思いました。


3. 犬用スペースを設ける
我が家は大型犬と暮らしているので、犬達が過ごす為のスペースが必要になります。大型犬ゆえにクレート等もサイズが大きい物になってしまいます。
なので、あらかじめ決まったスペースを設ける必要があると考えました。
また、我が家で以前飼っていて亡くなった犬達のお骨や写真を飾っておけるような仏壇スペースも確保しようと思いました。


4. バルコニーを設ける
3の犬用スペースに関係するのですが、我が家の犬は外でしかトイレをしません。
歴代全てそうでした。
新居は2階リビングになるので、トイレのたびに1階に降りて外に連れ出すのは大変です。
そこで、2階のLDKから直接出入りできるバルコニーを設置して、そこを犬用トイレとして使用しようと考えました。


5. パソコンスペースを設ける
最近はスマホで何でも調べられるのでパソコンを使う頻度は減りましたが、それでも何かとパソコンは必要です。
特に私はたまに自宅で仕事をする機会もあるので、図面が描けるようにデスクトップパソコンが必須です。
パソコンやその周辺機器達をまとめて設置できるスペースを確保しようと思いました。
旧居ではリビングの一角に幅90cm程度のラックを設置して、そこにパソコンを置いて床に座って作業していましたが、本格的に作業をしようと思うとかなり不便でした。
現に新居の設計図はほとんど自宅で作成していたのですが、会社で作業するよりも何倍も時間がかかって大変でした。
新居では広いスペースで椅子に座って作業できるようにしたいと考えました。
設計当初では別室にパソコン部屋を設ける案も出ていましたが、LDK内にある方が使い勝手が良さそうだと判断しました。


これら5つをふまえてLDKを設計しました。
LDK全体の図面がこちらになります。全体で24帖程度です。

廊下からの扉を開けると、手前にダイニングがあり、右手にキッチン、奥にリビングとPCコーナー兼犬用スペースがあります。
犬用スペースは床をタイル貼りにしています。
そこに面してバルコニーを配置しました。


廊下からLDKにつながるドアです。
ブラックガラス入りのハイドアです。


ドアを開けて中に入るとこんな感じになっています。
(引き渡し前の写真なので網戸が転がっていますが…)

勾配天井になっているので、天井高さは1番低い部分でも3m以上の高さがあります。1番高いところで4m程度です。
これは冬の午後に撮った写真ですが、それでも充分明るいです。
昼間は電気を付けずに過ごしたいと思って窓の大きさや位置を悩んだだけあって、想定通り夕方まで電気を付けなくてもとても明るい空間になりました。


リビングとダイニングの床は表面に4mmの無垢材を使用した挽板フローリングを使用しています。
IOCのカンヌブランという商品です。
グレイッシュな幅広フローリングが良い雰囲気で気に入っています。


実はこのフローリングでとても残念な出来事があったのですが…

現段階ではまだ解決していません。

ようやく方向性が決まってきた感じですが、昨今のコロナの影響で施工してもらう時期が未定の状態です。
補修作業日程は最低でも3日以上はかかるので、その辺をどうするかも併せてまだまだ時間がかかりそうな感じです。
早く終わってスッキリしたいなぁ…。


クロスはコスト削減で量産クロスの中から選びました。
汚れや傷に強い白のクロスの中からなるべくフラットな質感のものを選んだのですが、廊下やサニタリーに比べて少しトーンを落としたクロスにしました。
少ない選択肢の中から選んだけど、結構良い感じの色と質感になったので良かったです。


さて、このLDKですが、実は我が家の設計の中の1番の残念ポイントなのです。
最初に載せた写真はweb内覧会用にちょっと見栄を張った写真でしたw

実際にドアを開けてすぐに見える光景はこんな感じです。

お気づきのように、天井の下り壁や梁のせいで、あまり広さや天井高さによる開放感を感じられません。

外観のデザインや窓の向き、リビングの配置や構造的な事等も考えて勾配天井の向きを決めたのですが、思った以上に各部屋の繋がりが無くなってしまいました。
せっかくの勾配天井も効果半減な感じです。
生活していく上では何の不便も無いのですが、私が狙っていた、LDKに入った瞬間に「おおーっ!!」と思うような素敵なイメージからはかけ離れてしまったのが残念でなりません。

この辺は設計時に室内パースでもあればイメージできたのでしょうが、残念ながら私はパースが描けないので、きちんとイメージする事ができませんでした。
詳細設計でLDKの展開図を書く段階になって、もしやこれはヤバイかも…と思ったのですが、既に引き返せませんでした。
やっぱり設計って難しいですよね。
特に立体で空間をイメージしながら設計できるようになるにはまだまだ修行が足りないと思いました。


全体の見た目的には少し残念なLDKとなりましたが、それ以外はとても快適な空間となっています。
やはり3〜4mの天井高さがある空間は非常に気持ちが良いです。よくある2階までの吹き抜けに比べて程よい高さなのも良い気がします。

今年の冬は暖冬だったのもありますが、天井が高いせいで部屋が暖まりにくいという事もありませんでした。
我が家は床暖房は設置せずにエアコンと補助的にガスファンヒーターを使用していますが、それで充分過ごせませた。

エアコンを付ける時にはリビングの天井に付けたシーリングファンを回す事で、天井に溜まった暖かい空気を撹拌するようにしていました。

半分デザイン重視で付けたシーリングファンですが、予想外に夫が積極的に使用してくれていたのが嬉しかったです。
これからの季節も更に活躍してくれると思います。

LDK全体については以上です。
次回はダイニングについてご紹介したいと思います。




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