2ニン+ワンHOUSE

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ワンコと暮らす家づくりの記録

【web内覧会】LDK -ダイニングルーム編-

web内覧会第17回は、ダイニングルームについてご紹介したいと思います。

LDK一体型の部屋のうちの、こちらの部分がダイニングルームになります。

我が家では夫はお酒を飲まないので食事は一瞬で終わりますが、私は晩酌しながらのんびりと食事をするのが大好きです。
ですので、ダイニングルームは良い雰囲気のもとで気持ちよく食事ができるスペースになる事を目指して計画しました。
私の中ではリビングよりダイニングの方が普段の生活において重きを置いているような気がします。


ダイニングの設計は、旧居で使っていたダイニングセットを新居でも使おうと考えていたので、それが置けるスペースを確保する事から考えました。

使用しているダイニングテーブルが幅150cm、奥行100cmの楕円形のテーブルなので、奥行き方向に結構スペースが必要です。
楕円形なので壁にくっ付けて使用する事もできません。

実はこのダイニングテーブルに拘ったせいでダイニングルームの広さを小さくする事ができず、減築を諦めた経緯があるくらい厄介なテーブルです。しかも新居のテイストとはあまり合っていないと言うw
それでも、形がとても気に入っているテーブルなので捨てるのは忍びなく、新居で使う事にしたのでした。

このテーブルを置いた上で、テーブルの周りに必要な寸法を検討して広さを決めました。

椅子を引いて立った時に後ろの壁にぶつからない寸法が75〜80cm、椅子に座っている時に後ろを通り抜けられるのに必要な最小寸法が1m程度だそうです。
この辺の寸法はweb上によく載っているので参考にしました。

たぶん、一般的なダイニングテーブルを使用するのなら、ダイニングの間口は芯寸法で2730mm程度あれば十分だと思います。

ですが、我が家のダイニングテーブルは奥行きが1mあるので、間口が2730mmだと少々厳しいです。
一般的なダイニングテーブルが奥行き75〜80cmな事を考えると、20cm程余分にスペースが必要な事になります。

我が家の場合は、ちょうどダイニングルームの隣に階段があって、その階段の幅をモジュール寸法の910mmの4分の1の227.5mmだけ広げたので、同じく227.5mmをダイニングルームに組み込む事で、中途半端な間崩れを吸収する事にしました。
これでダイニングルームの間口は2730+227.5=2957.5mmとなって、我が家のダイニングテーブルを置くのにちょうど良い寸法になりました。

これらをふまえてテーブルを配置した図面がこちらになります。
わかりやすいように寸法も入れておきます。

楕円形のテーブルの形を活かせるように、テーブルのどの場所に座っても使いやすい配置を心がけました。
このテーブルは基本的には4人がけですが、長手方向に椅子が2つ並べられるので、6人がけでも使用できます。

実際の使い勝手はと言うと、この配置で概ね問題なく使えています。
普通に椅子を引いて立った時にも後ろの壁に椅子がぶつかる事はありません。
通路側の席に夫が座っているのですが、夫が座った状態でも問題なく後ろを通過できます。
ただ、普段ダイニングテーブルを使用していない時に椅子が引きっぱなしになっている事が多々あるのですが、その時は通行する際に非常に邪魔に感じます。
まぁ、これは夫がきちんと椅子を直してくれれば良いだけなのですが、欲を言えばあと20cmくらい通路部分が広ければ椅子が引いていなくても気にならなかったと思います。

我が家の場合はテーブルの位置に合わせてあらかじめ照明の位置を固定してしまっているので、テーブルの位置は変更できませんが、個人的にはあと5cmくらいはキッチン側にダイニングテーブルを寄せても問題なかった気がします。


長々と説明してきましたが、最終的にダイニングルームはこんな感じになりました。
こちらは入居前の写真です。

ダイニングルームLDKの入口側にあるので外部から奥まった場所にあり窓がありません。
それでも勾配天井で天井高さを高くした上にリビングの東面に設置したハイサイドライトのおかげでダイニングまで光が届き、充分に明るい空間になりました。
朝、電気を付けずに朝食が食べられるようにしたいと考えていたので、狙い通りの明るさになって良かったです。

入口のドアは高さ240cmのハイドアですが、ダイニングの天井高さが3m以上あるのでドアの上に垂れ壁ができています。

天井からぶら下がっているのは照明を設置する為のダクトレールです。
ダイニングテーブルの照明は小さめのペンダントライトを並べて吊るしたいと思っていました。
吊り下げる照明の間隔や数を調整できるように、また照明器具を容易に変更できるようにダクトレールを採用しようと思っていたのですが、天井高さが高い上に勾配天井なせいで採用するまでに結構紆余曲折しました。
最終的にダクトレールを天井から吊り下げる形で落ち着きました。


ドアの横にはカウンターがあります。
郵便物の一時置き場やダイニングテーブルの側で使うような物を置く場所として設置しました。
カウンターの高さは床から90cmです。

カウンター部分の天井高さはあえてキッチンと同じ240cmまで高さを落としました。
この部分は間口が1間(1820mm)しか無いので、ここの天井高さを勾配天井の高さまで上げてしまうと縦に間延びして見えてしまいます。
建築途中にそれに気付いたので設計を変更しましたが、ここは下げて正解だったと思います。見た目のバランス的にはもう少し幅が欲しいところですが。
本当はここの壁にアクセントクロスを入れたかったのですが、間口が狭くてあまりかっこよくならなさそうだったので諦めました。
変わりにキッチン前の腰壁にグレーのアクセントクロスを採用しています。

キッチンからダイニングを見るとこんな感じで見えます。

入口すぐの部分に収納スペースを設けました。
ここの扉はLDKの入口ドアと同じ神谷のフルハイトドアです。枠が無いので壁と同化してすっきりとして見えます。

広さは1間の間口で奥行きの有効が40cm程度の収納スペースです。
ここにLDKで使用するような雑多な物を収納しています。
40cmの奥行きですが、掃除機や扇風機、ガスファンヒーターなんかも収納できています。

旧居ではリビングに押入サイズの収納スペースがあったのですが、奥行きが深すぎてとても使いにくいものでした。
今は奥行きが浅いので、扉を開けたらすぐに必要なものが取り出せてストレスなく使用できています。
LDKで使用するものは結構たくさんあるので、それらをまとめて収納できる大きめの収納は非常に便利です。細々したものが多いので、奥行きは浅めの方が断然使いやすいと思います。


収納スペースの横にあるのが犬の仏壇スペースになります。

結構目立つ場所にありますが、大事な家族のスペースはいつでも目に入る場所に作りたいと思ってここにしました。

ここもカウンター部分の高さは90cmです。
カウンターの下には一段棚を設けて物が置けるようにしています。
が、この棚部分の高さを適当に決めたせいで、収納しようと思っていたものが微妙に入らなくて持て余しています。
現在は夫の小物のちょい置き場になりつつあるので、早急に対策を練らなければなりません。

ここの部分の天井高さも先ほどのカウンター部分と同じく240cmまで落としています。
こうする事で壁をくり抜いた感じに見せています。

ちなみにこの部屋の下がり天井は全て240cmに統一する事で、ハイドアの高さと同じ高さになっています。
そうする事で見た目に統一感が出て美しく見える気がします。

最初に載せたのと同じ写真ですが再度載せておきます。建具と下がり天井のラインが揃っているのがよくわかると思います。


仏壇スペースはちょうど階段の上り口の真上にあたるのですが、階段を1段上がったところの真上がこのスペースに被っています。
普通に上り下りするだけなら頭をぶつける心配はしなくても良いのですが、冷蔵庫やソファなどの大きな荷物を搬入する時に天井にぶつかって搬入できないと困るので、この部分には床を作らずにカウンター下の棚の高さまで1階の天井を上げています。

図にするとこんな感じです。

仏壇スペースの下に床を作っていたら赤い点線の部分まで天井が来ていた事になります。
その場合、階段の2段目と天井までの高さが2m程度しか確保できません。
せっかく階段幅を広げても天井がネックになって搬入できなくなっては意味がないので、この部分は設計の段階から構造設計にも指示して構造図も作成してもらいました。
それでも現場で床組みが組まれた時にチェックをしていたら、しっかり床が作られていたのでやり直しをさせましたけどね…。

実際に完成した階段の上り口部分の天井はこんな感じになっています。


最後に、現在のダイニングルームの様子をご紹介したいと思います。

ダイニングテーブルと椅子、照明は旧居で使用していたものです。15年前に購入しました。
テーブルと椅子はフリッツ・ハンセンの物です。
ビーチ材のテーブルと椅子は、はっきり言って新居のテイストとあまり合っていないのですが、使い勝手がとても良くて気に入っているので旧居からそのまま使用しています。
テーブルは天板がかなり痛んでいたので、こちらに引っ越す時に工務店に補修をお願いしました。
その際に新居のインテリアに合った色に塗り替える事も考えたのですが、何色に塗ればしっくりくるのかよくわからなかったので、現段階での塗り替えは断念しました。
脚も結構錆びていたので夫と2人でピカールで磨きました。

照明はデザインが気に入ったものはいくつかあったのですが、食卓で使用するにはLEDのフラットな灯りが気に入らなかったので、白熱球を使っている旧居のペンダントライトを使用する事にしました。

昔に比べてLEDの灯りも随分とマシになったかと思いますが、それでも白熱球の柔らかな灯りに比べるとどうしても見劣りする気がします。
なので、我が家では食事が美味しそうに見える灯り優先で古いペンダントライトを継続して使う方を選びました。
古くてコードもかなり黄ばんでいるのでできれば買い替えたいのですけどね…。
そのうちデザインが気に入った物で演色性の良いペンダントライトが出てきたら買い替えるつもりです。

ダイニングルームにはフローリングの補修が終わったら犬の滑り止めも兼ねてテーブルの下に東リのファブリックフロアを敷く予定でいます。
それの色をうまく選べば、このダイニングテーブルもそれなりに馴染むのでは無いかなと淡い期待を抱いています。


カウンターにはトースターを置いています。

旧居ではダイニングルームに食器棚があって、そこにトースターを置いていたのが便利だったので新居でもダイニングテーブルの横にトースターを置こうと思っていました。

ちなみに、LIXILのキッチンにサポートカウンターというのがあって、ここにコーヒーメーカーやトースターなんかが置いてあるのを見て、こんな使い方も良いなと思ったのですが、我が家のカウンターの配置的にコーヒーメーカーまで置くのは使いにくいと思ったのでトースターだけで落ち着きました。

(リクシル HPより)


トースターはこの場所に置くならデザイン的にはバルミューダが良かったのですが、ふるさと納税でアラジンのトースターがあったので機能的な事と節約も兼ねてそちらを選びました。
トースターに25,000円もさすがに出せないし夫の許可も降りません…。

このカウンターの下にはいずれワインセラーを設置する予定でコンセントも付けていますが、床の補修が終わるまでは買えずにいます。
ルンバの基地もここで考えていましたが、ルンバの採用を少し迷っているので、現在は何も置いていない状態です。


当初の予定ではダイニングテーブルの長手方向に対面でそれぞれ座るつもりでしたが、キッチン側に座るとテレビを観ながら食事がしにくいので、現在私はカウンター側の椅子に座っています。
この位置だと後ろのカウンターに置いてあるティッシュもすぐに取れてなかなか便利です。
もちろんテレビも正面なのでよく見えます。
計画の段階で、ダイニングテーブルのどの場所に座っても使いやすい配置にしておいて良かったです。

今では週末にワインを飲みながらここでのんびりと過ごすのが大好きな時間になっています。
座っている場所からLDK全体が見渡せるので、お気に入りの空間をニマニマしながら眺めていますw

夫はさっさと食べ終わってリビングに移動していますが、私は何時間もだらだらと過ごしてしまうくらいに居心地の良い空間になりました。


以上がダイニングルームでした。
ダイニングルームは設計時の検討記事を書いていなかったので、そちらの説明も兼ねていたらとても長くなってしまいました。

次回はキッチンをご紹介したいと思います。




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