2ニン+ワンHOUSE

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ワンコと暮らす家づくりの記録

【web内覧会】LDK -キッチン編 その1 -

web内覧会第18回は、キッチンについてご紹介したいと思います。

キッチンは狭いながらにも機能が詰まっていて、色々と使い勝手も含めてご紹介したい事がたくさんあります。
そんな訳で非常に長くなってしまったので、何回かに分けてご紹介していきます。
今回は主にキッチン部分の仕様についてです。

改めて図面で確認してみます。

LDKの中でキッチンの位置は南西に位置しています。
図面には載っていませんが、キッチンの西側にはバルコニーがあります。



ダイニング側からキッチンを見るとこんな感じで見えます。

我が家は作ったらすぐに食べたい派なので、料理をし終わった後のキッチンは非常に散らかっています。調理しながら片付けるというような手際の良い事もできません。
そんな訳で、食事中に散らかったキッチンの様子が見えるのが嫌なので、キッチンは手元が隠れるタイプにしました。
造作で腰壁を作ってそこにI型のキッチンを取り付けています。

キッチンの高さが90cmなので、そこから20cm高くなった110cmが腰壁の高さになります。
この腰壁部分にはグレーのアクセントクロスを採用しました。表面にデコボコした加工がされています。

ちなみに、この腰壁の笠木は既製品の中から選んだので、色の選択肢がとても少なかったのでした。
本当は床のフローリングに合わせてもっと黒っぽいというか赤みの少ない色にしたかったのですが、そのような色が無かったので妥協して選びました。
そんな笠木の色と床材の色をうまく馴染ませる目的でこのような色味の暖色系のグレーのクロスを選んだのですが、私にしてはまぁまぁうまくいったかなと思っています。
アクセントカラーとして考えると結構地味なのですが…。


当初の計画ではコンロの前には天井までの壁を立ち上げていました。
ですが、我が家のキッチンは両側を壁で挟まれているので、ただでさえ110cmもの高さで腰壁があるのに壁まで作ってしまったらキッチンの閉塞感が出る気がしたので壁は無くしました。
おかげでダイニングからキッチンへと視線が抜けて、LDKの中でキッチンが一体の空間として感じられるようになりました。


キッチンの床部分は清掃がしやすいように塩ビタイルの床材を採用しました。
この床材は洗面所で使用していたものと同じものですが、キッチンでは目地棒を入れてタイルっぽく仕上げています。


少し拘ったのがフローリングとの切り替え部分です。写真の手前に写っている部分です。

ここに入る見切り材はステンレス製の細い見切り材を採用しました。
今まで特に紹介してきませんでしたが、洗面所やトイレなど、2階部分のフローリングと床材が切り替わる場所は全てこのステンレス見切りを使用しています。
木製やプラスチック製の太い材よりもすっきり見えるのでオススメです。

工務店は今まで住宅でステンレスの見切り材を使用した事が無かったらしく商品を探すのに苦労していたようですが、ビニール系の床材を施工した業者さんに教えてもらって見つける事ができたと言っていました。
業者さんが言うには一般的にはテナントなんかで使われる材だそうです。

本当は床材の施工精度が良ければ見切り材無しで仕上げるのが1番美しいのですが、施工技術の高い職人さんに当たるかどうかわからなかったので、最初から見切り材無しは検討しませんでした。


ちなみに我が家が造作ではなく既製品を多用しているのもその辺が理由です。
コストの事ももちろんありますが、造作で作る物は職人の腕がもろに影響します。
大工でも建具や家具の職人でも、元からその人の技術力を知っていて腕の良さを認識できているなら積極的にお願いしようと思いますが、そうでなければ頼むのは躊躇してしまいます。
全ての職人が自分の求める程度の腕があるとは限らないですものね。
それに私自身も的確に納まりを指示できるほどの知識もありません。

今回我が家がお願いした工務店は価格は良心的でしたが、その辺の技術力はあまり期待できない工務店でした。(工務店の社長が言うには大工は偏屈だが腕は良いとの事でしたが…)

ですので、既製品の方が見た目の精度や品質の安定さで満足度が高いと思い、造作で物を作ってもらったり難しい納まりで施工してもらう事はなるべく避けるようにしたのでした。
アルミアングルで入巾木なんてのにも憧れていたんですけどね。

いわゆる建築家住宅と呼ばれるような何もかもが造作でできているような家を作りたければ、やはりそう言った家を作る事に慣れている施工業者を選ぶ必要があるのでしょうね。



話が脱線してしまったので内覧会に戻します。
リビングとの仕切り壁部分には木製のルーバーを採用しました。

部屋の一部をルーバーで仕切ることは昔から憧れていたのもあるのですが、キッチンとリビング間の通風の確保と、キッチンからテレビがチラ見できるようにする事も考えて設置しました。

ルーバーは既製品だとかなりイメージと違っていたので、ここは大工さんに造作してもらいました。

本当は天井に直接ルーバーが刺さっているような感じにしたかったのですが、この部分を綺麗に取り付けるディテールがよくわからず(もちろん工務店側もわからず)、結果、上下に薄い板を付けて枠の様に嵌め込む仕様になりました。
web上では上下の枠が無い納まりはよく見るんですけどね。どうやってるんだろう?
後からルーバーの間に天井のクロスを細かく継ぎはぎしてるのかなあ?
でも、それだとクロス屋さんの腕が悪いとかなり汚くなっちゃうよね?
知り合いの設計事務所の方に聞いても明確な答えはわかりませんでした。
どなたかわかる方がいれば是非教えて欲しいものです。


給湯器リモコンやインターホンなどを設置する為の壁が必要だったので、ルーバー部分はほんの少しの幅しか作れませんでしたが、十分目的は果たせています。

この壁の横のリビング側にエアコンを設置しているのですが、冬場にエアコンからの暖かい風がルーバーを通してキッチンにも流れ込んでいました。
夏になったらきっと涼しい風が流れてきてくれることでしょう。
キッチンで作業しながらテレビをチラ見する事もできていますので、テレビから気になる話題なんかが聞こえてくるとここから覗いて見ていたりもします。


このルーバー壁でしたが、想定外の使い道がありました。
それは我が家の犬がおこぼれをもらう事です。

我が家の愛犬、こんな形で初登場w


キッチン内は犬は立ち入り禁止なのですが、ここからだとキッチンの中がよく見えるので、誰かがキッチンで料理をしていると、いそいそとこの場所で待機しています。そしてここから切った野菜などをもらっているのでした。
まさかこんな使い道があったとはw


キッチンの奥には通風用に窓を設けました。

この窓の向こう側はバルコニーです。
ランドリールームに面していたバルコニーです。
このバルコニーは主に洗濯物を干すと言うよりも、ベランダ菜園がしたいと思って作ったバルコニーでした。

今まで野菜を育てた経験はほとんど無いのですが、新居での生活を機に始めようと思っていました。
ここで作ったハーブやちょっとした野菜なんかをキッチンから直接取りに行けるようにしようと、当初はこの部分は勝手口用の扉を設置するつもりでいました。

ですが、実際にどこまで本気でベランダ菜園をやるかもわからないし、この勝手口からバルコニーにどれくらいの頻度で出入りするだろうかと考えた時に、高いお金と断熱性能と防犯性を犠牲にしてまで勝手口を作るのが勿体無く感じたのでした。

結局、たて滑り出し窓に変更しました。
今のところまだベランダ菜園を始めていないので勝手口の必要性は全く感じませんが、今後ベランダ菜園を始めたら少しは勝手口があれば楽なのにと思う事があるかもしれません。
でもまぁ、その時はランドリールーム側から取りに行けば事足りるので良しとします。


ここの窓は西側に面しているのですが、今の季節は開けるととても良い風が入ってきます。
バルコニーに屋根がかかっているので雨の日でも窓を開けていられます。

更にここに窓がある事でキッチンも明るいです。
勝手口までは必要なかったけど、窓は付けておいて正解だったなと思いました。

ただ、今後夏に向けて西日の暑さがどれくらい影響するのかが心配なところです。
一応断熱性能の高い窓とは言え、あまりにも暑くなるようなら射熱タイプのロールスクリーンなんかを付けるかもしれません。


キッチンの仕様については以上です。
次回はキッチンの本体部分についてご紹介したいと思います。





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