【web内覧会】LDK -キッチン編 その4 -
web内覧会第21回は、長々とお送りしてきたキッチン編の最終回として、主にキッチンバックセットについてご紹介します。
今回はバックセットの実際の使い勝手を交えてご紹介したいと思います。
バックセットについて検討した記事がこちらになります。
我が家はキッチンバックセットを造作で作ってもらいました。
その時に作成した図面がこんな感じです。
そしてこの図面をもとにできたのがこちら。
今回初めて家具図面を書いたのですが、無事に図面と全く同じものが出来上がって来ました。
あまりにも図面通りで、これを見た時はテンションが上がりました。
面材はアイカのメラミン化粧板です。
この化粧板の種類やカウンター上の棚の下のハンガーレールはInstagramで素敵なバックセットを載せている方のを見て パクらせて 参考にさせて頂きました。
特にこの木目調の化粧板の質感がとてもリアルで、夫なんかは最近まで本物の木だと思っていたみたいで、カウンターの上に水がこぼれたりしないように気を遣っていたくらいです。
実はこのバックセットですが、正直言って最初に見た時は、このキッチンにはちょっと浮いた感じに見えてイマイチだなと思えたんです。
Instagramで見ていた素敵なバックセットは、幅が3.6mもあってキッチンに見事に馴染んでいたので、そのイメージと比べてしまうと幅が180cm程度しか無い我が家のバックセットは取って付けた食器棚感があると言うかなんと言うか…。
ですが、実際にカウンター上に物を配置すると、案外良い感じに落ち着きました。
カウンターの上には電子レンジとデロンギのコンベクションオーブンを置いています。
オーブンは旧居から使用していたものですが、電子レンジは新居に合わせて買い替えました。
この2つの機器をこの位置に置く事を予め想定していたので、カウンター上の左右の端にそれぞれアース付きコンセントを設置しました。
オーブンと電子レンジの間には電気ケトルやコーヒーメーカー、サプリ類や薬入れ、根菜など色々と置いているので、結構ぴっちり詰まっています。
それでもカウンターの奥行きが60cmあるので、それらの物を置いても手前にスペースが確保できて、ここでちょっとした作業もできます。
カウンターの奥行きは55cmでも良かったかなと思っていましたが、幅が180cmしか無いカウンターに色々と物を置いて使う我が家の使い方では60cmでちょうど良かったです。
カウンターの上の棚には紅茶やお茶、スティックコーヒーなどを置いています。
温かい飲み物が飲みたくなったら電気ケトルでお湯を沸かして吊り戸棚からマグカップを取り出し、棚からスティックコーヒーや茶葉を取って入れます。
カウンターの上で飲み物を入れる作業が全て完結するのでとても便利です。
ドリンクバー的な場所を作りたいと思っていたので、想定通りの使い方ができて満足しています。
カウンターの下は引き出し収納と扉付きのフードストッカー置き場とゴミ箱スペースになっています。
私がバックセットを造作で作ってもらおうと思った1番の理由がこのフードストッカー置き場とゴミ箱スペースを作りたかったからです。
この部分は既製品だと希望通りのスペースを確保する事ができませんでした。
ここに置きたい物のサイズをしっかり測って作ってもらっただけあって、それぞれの場所に目的の物がぴったりと収まりました。
真ん中の扉を開けるとフードストッカーが入っています。引き出して使えるように底板はありません。
犬にご飯をあげる時はカウンターの上にフードボールを置いて、すぐ下のフードストッカーからドッグフードを入れて上段の棚にあるサプリ類も投入すれば完了です。
中段の棚には隣のゴミ箱用のゴミ袋と新聞紙を置いています。
ゴミ箱はekoのペダル式の物です。
45Lの物を2つ並べて置いています。
奥行きが60cmのカウンターの下に置いても奥に余分なスペースができる事なく、ジャストサイズで収まっています。
ゴミ箱を扉の中に隠してしまうといちいち開けて捨てる手間が面倒なので、最初から扉は付けないつもりでした。
ですので、容量やサイズだけで無く、そのまま置いてあっても見た目を損なわないようなゴミ箱を選ぶ必要がありました。
少々お高かったですが、サイズも見た目も希望通りの物が見つかって良かったです。
ゴミ箱とカウンターの下の空間が程よく空いているので、ゴミ箱にゴミを投入する時はゴミがつっかえる事なく投入できます。
ゴミ箱には奥にキャスターが付いているので、ゴミ袋を入れ替える時は手前を持ち上げると手前に楽に引っ張り出せます。
見た目だけで無く使い勝手も良いゴミ箱でとても気に入っているのですが、欲を言えばペダル式では無くて電動式の方を選べば良かったかなとも思いました。
と言うのも、ペダル式だとゴミ箱の前に立たないとペダルを踏んでゴミが捨てられないのです。
例えばゴミ箱の隣のフードストッカー置き場にいる時にゴミを捨てたいなと思った時にいちいちゴミ箱の前に移動して捨てなければなりません。
電動式なら手を伸ばすだけで捨てられます。
また、ゴミ箱の前に誰かいる時も避けてもらわないと捨てられません。
まぁ、ちょっとした事なのでそこまで不便は感じませんが、電動式を選んでいたら更に使いやすかったのになと思いました。
もし電動式かペダル式で悩んでる方がいれば、こんなデメリットもありますよと言う事で。
ペダル式の方が壊れにくそうな気もしますけどね。
フードストッカー置き場とゴミ箱スペースは想定していた通りの使い方ができてとても使いやすいので、ここに関してはバックセットをコストで妥協して既製品にせず、造作でお願いして良かったなと思いました。
引き出し収納部分には主に食器類を入れています。1番下の引き出しにはお菓子や乾物なんかが入っています。
ここの引き出しの深さはなんとなくで決めたのですが、食器を入れる部分の引き出しはもう少し浅くても良かったかなと思いました。
1番上の引き出しはカトラリーを入れる事を想定していたので、浅めに作っていますが、その他の引き出しは結構深めです。
実際に食器が入った状態がこんな感じです。
結構上の空間が余っている感じです。
食器を入れている2段目と3段目の2つの引き出しを、10cmの引き出し2つと15cmの引き出し1つとかで3段にしていたら、収納スペースが増えた上にお皿も無駄に重ねずに取り出しやすかった気がします。
既製品のキッチンバックセットを見てみても引き出しは4段しか無いし、造作家具では引き出し部分が高くつくと聞いていたのでケチって4段にしましたが、せっかく造作で作るのだから、より使いやすさを考えて5段にすれば良かったかもしれません。
我が家のように幅の狭いバックセットで、限られたスペースしか無いのなら尚更ここはしっかりと検討するべきでした。
そしてもう一つ、寸法で失敗したなと思ったのが吊り戸棚です。
カウンター上から65cm上に高さ50cmの吊り戸棚を設置しました。
床から吊り戸棚の下端までは155cmあります。
私は身長が165cmあるので、高さのシミュレーションをした時は155cmの高さで十分届くと判断しました。
上段は最初から踏み台を使用するつもりだったので届くかどうかは考えていません。
ですが、実際に使用してみると、無理なく届くのは奥行きが45cmの吊り戸棚のうちの半分くらいの位置までです。それより奥の方の物を取ろうとすると背伸びをする必要があります。
高さのシミュレーションをしていた時には、この棚の奥行きについて失念していました。
単純に155cmの高さなら余裕で手が届くと考えてしまったのです。
更に、下のカウター部分の奥行きが60cmある事も届きにくくなった原因の一つです。
カウンターが吊り戸棚より15cm出っ張っているせいで、吊り戸棚と自分の体との間に距離ができて、余計に届きにくくなってしまっていたのでした。
これらの奥行き感に気が付かなかったのは、かなり残念ポイントです。
やはり空間把握能力がイマイチ欠けているんですよね…。
実際にカウンター上に置かれた物たちを見てみると、吊り戸棚の下端はあと5cm程度は低くできました。
5cm低ければもう少し楽に手が届いただろうし、吊り戸棚内の収納量もわずかですがアップしていました。
こんな感じでちょいちょい失敗ポイントはありますが、トータル的には満足度の高いバックセットとなりました。
バックセットの隣にはパントリーとして使用する、有効幅が約80cm、奥行き40cm程度の収納部分を設けました。
ここに自分達で可動棚を取り付けました。
乾麺や袋麺、レトルト、缶詰等の食品類とその他キッチンで使う色々な雑貨や消耗品のストック等が収納されています。
キッチンの見栄え的にはこの部分まで全てバックセットにした方が断然カッコ良かったと思いますが、天井まで全て収納として使えるスペースはやはり必要だと感じたのでパントリー収納を選びました。
たったこれだけのスペースですが、結構な量の物を収納、ストックできるので助かっています。
ここが無ければキッチンの収納は全然足りて無かったと思うので、見た目より収納力優先で作って良かったです。
最後に、キッチンの作業スペースの通路幅についてお話ししたいと思います。
キッチンの通路幅について検討していた時の図面がこちらになります。
実際にできあがったキッチンとバックセットの間の間隔はこんな感じです。
この通路寸法を実際に測ってみたら90cmジャストでした。
吊り戸棚部分は45cmの奥行きしかないので、目線の高さでは90cm以上の広さを感じられて圧迫感もありません。
この90cmという通路寸法は、個人的にはかなり理想的な寸法だと思いました。
誰かが調理中でも普通に後ろを通れますし、キッチンで作業中に後ろのバックセットで何かしたいと思っても振り返ってすぐに手が届く距離です。
更にキッチンとバックセットの引き出しを両方全開にしてみても、お互いの引き出しが干渉することもありませんでした。
引き出し間の寸法がわずか3cm程度だったので、あと5cmでも通路幅が狭かったら干渉していたでしょうね。
既製品の奥行き65cmのバックセットを使用していたらアウトでした。
食洗機で洗い終わった食器をバックセットにしまうのもとても楽です。
以前はキッチンと食器棚が違う部屋にあったので食器をしまうのが非常に面倒臭かったのですが、今は食洗機から食器を取り出したら体の向きを変えるだけでしまう事ができます。
こんな当たり前の事でもいちいち感動してしまうくらい、旧家での使い勝手は悪かったのだなと改めて思いました。
きちんと使い勝手を想定して考えた配置はとても使いやすく、家事もはかどります。
キッチンは機能が集約している場所だからこそ細かいところまで考えれば考えるほど使いやすさに直結するのでしょうね。
以上でキッチン編を終わります。
4回に渡って長々とお付き合い頂きありがとうございました。
次回はリビングとPCコーナーについてご紹介します。
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