2ニン+ワンHOUSE

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ワンコと暮らす家づくりの記録

階段を考える

2階リビングの家でいこうと決めた当初の計画ではホームエレベーターを設置するつもりでした。
その時点では階段は一般的な幅の階段で計画していました。エレベーターがあるなら、階段の幅にはこだわる必要が無かったからです。
でも、コスト的にエレベーターが無理となった時点で階段の幅は広めに取る事にしました。
犬を抱えて上り下りできるように。それから家具の搬入路を確保できるようにです。
特に家具の搬入を考えた時に、我が家の道路面には別ルートで搬入できるようなバルコニーや窓が無いので、何としても階段から入れられるようにしておかなければなりませんでした。

家具の搬入を考えた時には直階段が理想的なのですが、間取り的にそんなスペースが無かったので、我が家の階段は折れ曲り階段になりました。
直階段よりも不利な形状になったので尚更階段の幅は広く取る必要があります。

そこで我が家の階段幅は芯寸法910mmに227.5mを足して1137.5mmとしました。内法有効寸法で1m以上あるので、かなりゆったりと感じられると思います。

本当は階段の踏面や蹴上寸法もゆったりとした寸法にしたかったのですが、そこまでのスペースの余裕が無くて、踏面227.5mm(蹴込み部分込みで約250mm)、蹴上190mmと一般的な寸法になってしまいました。踊り場部分も三角形の踏板ができています。
階段の幅を通常の910mmで設計していれば踏面はもう少し広げられたのですが、荷物の搬入を考えたら幅を狭くする事は考えられず、踏面よりも幅を優先しました。
この寸法でも旧居の階段よりは若干緩やかです。旧居の階段も決して急では無かったので、これで十分だと思いました。

ちなみに上りやすい階段の踏面と蹴上寸法の求め方は、蹴上×2+踏面=60cmで求められます。
60cm程度の寸法が日本人の歩幅に合っているので、だいたいこれくらいの寸法になるようにしておけば大丈夫だそうです。60cmより大きく外れると例え緩やかな階段でも上りにくい階段になるようです。
我が家の場合は、
190×2+227.5=607.5=60.75cmなので、普通に上りやすい階段なようです。

また、折れ曲がり部分の三角形の踏板部分なのですが、ここをどうするかは結構悩みました。
45度ずつの半分に割る案と、二つある折れ曲がり部分のうち一つだけを3分割にしてもう一つは四角形の踊り場にする案と今のようにそれぞれ30度と60度で割る案です。
調べてみると階段の形式別の安全度を示す図があったので見てみました。


(画像はお借りしました)

我が家の場合は折れ曲がり階段になるのでこれらの階段とは少し違うのですが、他にも色々と階段の折れ曲がり部分の踏板形状を検討しているサイトを見ていたら、どうやら三角の踏板を作る時には30度と60度に分けて作る方が安全なのだそうです。
使い勝手的にも45度ずつに分けるよりも使いやすいそうです。
45度ずつだと方向転換をする時にどちらの踏板で方向転換をするのか体が迷うそうですが、30度と60度であれば自然と60度側の踏板で体が回転するので上り下りがスムーズにできるそうです。
これらの情報を見て、我が家の階段の折れ曲がり部分の形状は30度と60度で割る形状でいくことにしました。
実際に出来上がった時に使い勝手がどんな感じなのか、またレポートできたらと思います。


階段部分には大きめの窓を3か所設置しました。1階の玄関ホールや2階の廊下には窓がありませんので、階段部分の窓から玄関ホールや2階廊下に明かりを届けられるようにしようと考えました。

北側に面したこれらの窓なら1日を通して安定した明るさが期待できるかなと思っています。
3箇所ある窓のうち、1箇所だけは階段や廊下、玄関ホールの換気用に縦滑り出し窓としました。この窓は階段から手が届くようにとオペレーターハンドル式としています。

ちなみに我が家の北側にある窓のほとんどが明かりとりを目的に設置していますので、以前Low-Eガラスの色を検討した時には北側の窓は全て透過率の高いニュートラル色を選択しました。

以上が我が家の階段で検討した部分です。
2階リビングの家では他の家よりも階段を使う機会が多い上に生活する上でのメインのルートとなります。
毎日必ず使う階段が少しでもストレスなく使えるようにと考えて計画しました。




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