2ニン+ワンHOUSE

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ワンコと暮らす家づくりの記録

玄関を考える

玄関は家の顔と言われるくらいなので、出来る事なら広めに取りたいと思っていました。
数年前に親戚が家を建てたのですが、そこの家は自宅と仕事場を兼ねていた事もあって、お客様が来られる事を考慮して広めの玄関でした。
とても広々とした玄関は気持ち良く、我が家もそんな玄関にしたいなと思っていました。
吹抜けの広い玄関に鉄骨のストリップ階段とか、めちゃくちゃカッコ良いですよね!


(写真はお借りしました)

ですが、冷静に考えて我が家には玄関にそんな贅沢なスペースを割く広さも金銭的余裕もありません。
玄関を無駄に広くするよりは他の部分の広さを確保したいと思いました。
そんな訳で、我が家の玄関は幅が芯寸法で1820mmのよくある一般的な広さです。
ただ、少しでも広く見えるようにと土間部分の奥行きを少し広めに取って、玄関ホールも正面が壁にならずに視線が抜けるように、正面に廊下が続くような配置にしました。

玄関にはシューズボックスを設置しますが、このシューズボックスもコの字型やトールタイプでは無くカウンター型にする事で圧迫感を無くして少しでも玄関が広く見えるようにと考えました。

玄関ホールから2階への階段までのスペースをパブリックなスペースと考えて、ここはお客様が来た時に見栄え良く見える事を念頭に置いて計画しました。

玄関ホールには洗面台を設置しています。ここは主に手洗いで使うくらいで、たまに夫が釣り用のルアーとかを洗う用にと設置しました。

ここの洗面台は階段の正面にあってよく目に付く場所にあるので、使い勝手よりも見た目重視で選びました。
昔からベッセル型の洗面台に憧れがあったのですが、メインで使う洗面台で使うには掃除が大変そうだし使い勝手もあまり良くなさそうなので使えずにいました。なので、使うならここだ!と思って採用する事にしました。


(サンワカンパニーHPより)

洗面台の正面の壁にはかっこ良くモザイクタイルとかを一面に貼りたいところですが、この辺は価格と要相談です。アクセントクロス程度に落ち着くかもしれません。

はっきり言って1階で手を洗ったりルアーを洗うくらいならドッグルームのドッグバスで十分なのです。ですが、どうしてもベッセル型のカッコ良い洗面台が使いたかったので、ここに洗面台を設置する事にしました。
またまた私の勝手なこだわり贅沢品ですw

階段の奥側にはコートクロークを設けました。
2階にウォークインクローゼットがあるのですが、出かける時にやっぱりこっちの上着にしたいと思った時にわざわざ2階に上がって着替えるのも面倒臭いので、玄関の近くにコートクロークを設置する事にしました。
帰ってきた時にここで上着を脱いで2階に上がるのにも、そんなに動線的に無駄が無いかなと思っています。

玄関ホールは配置的に窓を設けられなかったので、何もしなければ昼でも暗くなってしまいます。
そこで玄関ドアはサイドにスリット窓付きのものを選びました。
当初はドア本体にもスリット窓が付いているおしゃれなデザインのものを選んでいたのですが、我が家の玄関ポーチは壁で囲まれた屋内空間になっているので、あまり採光を望めない事と玄関ドアが外から見えない事を考えて、少しでも減額できるようにとドア本体部分にはガラスが無いタイプのフラットなデザインのものを選びました。

そんな状態ですので玄関ドア側からの採光はあまり期待できません。
そこで、隣接している土間収納にハイサイドライトを設けて、土間収納の扉をガラス付きのものにしました。

土間収納の窓は北側に配置されているので、土間収納内の物が日焼けする心配もありません。
ここの窓からの明かりがどれくらい玄関に届くのかはわかりませんが、何も無いよりはマシかなと思っています。

最後に玄関の上がり框の寸法について書いておきたいと思います。
バリアフリーが考えられるようになって、最近の家の玄関の上がり框の高さは18cm程度が一般的なようです。
もっと低い家もあります。


(画像はお借りしました)

個人的には上がり框の高さは低いほど見た目にカッコ良くすっきりして見えるので、新居でも低い高さで設定したいと思っていました。

しかし、実際の使い勝手を考えると我が家では低い上がり框は使い辛いのです。
靴を履く時に上がり框に腰掛けて靴を履いて、そこから立ち上がる時に低すぎると立ち上がるのが大変です。

そしてこれが一番問題なのですが、我が家では犬を外から連れて帰った時には玄関ホールに犬を上げて、人間は靴を履いた状態で上がり框に腰掛けるか立ったまま腰を屈めるかして犬の脚を拭いています。
この動作はほぼ毎日繰り返される動作なのですが、この時に上がり框が低すぎるとこの動作がとても不便になります。
実際に、現在夫の実家で犬と生活している夫は、実家の玄関の上がり框が低すぎるので脚を拭きにくいとボヤいています。夫の実家の上がり框は20cm程度でした。
ちなみに旧居の上がり框の高さは26cmありました。以前住んでいた人は高齢だったにも関わらずです。
玄関には手摺があったので、上り下りをする時には手摺を持てば楽に上り下りができました。
そこで、新居では上がり框の高さを24cmに設定しました。
ほんの少しだけ旧居より下げていますが使い勝手はほぼ変わらないかと思います。もちろん手摺も設置します。
将来的に玄関の上り下りが大変になったら式台を置けば良いかと思っています。

以上が玄関の設計で検討した内容になります。
実際に出来上がった時に見た目に広く感じるかどうかと明るさの度合いがどれくらいなのかが一番気になるところです。




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