2ニン+ワンHOUSE

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ワンコと暮らす家づくりの記録

トイレを考える

タンクレストイレが主流にも関わらず、我が家のトイレは2つともタンク付きです。
見た目はもちろんタンクレスの方がカッコイイですよね。


(TOTOのHPより)

10年ほど前に実家のトイレをリフォームする際には迷わずタンクレストイレを選んだくらいです。
それなのになぜ我が家はタンク付きにしたのかと言うと、タンクレストイレはウォシュレット一体型なので、ウォシュレット部分が故障した場合や新しいものに変えたいと思った時に便器ごと交換しなければならないのが引っかかったからです。
あと、タンク付きでウォシュレットが別に付いているものよりもタンクレスでウォシュレットが一体型のものの方が作りが複雑そうで、不具合があった場合に自分で簡単に修理できなさそうなのも引っかかりました。
うちの夫は大抵のものは自分で修理してしまうので、あまり複雑な仕様になっているものよりは昔からある単純な作りのものの方が部品も流通しているので安く簡単に修理できるかなと思ったのです。
部品の流通や今後のウォシュレット部分の交換という面を考えた時に、やはりTOTOが一番安心だと思えたので、我が家のトイレはTOTOのタンク付きトイレになりました。

まず1階のトイレ部分はこんな感じです。

至ってフツーのトイレです。
ここは家族しか使わないトイレなので必要最低限の広さになりました。
奥行きの芯寸法1365mmってたぶん木造で計画されるトイレの奥行きとしては最小寸法になると思います。内法有効寸法で123cm程度です。
普段仕事で設計をする際には、奥行き120cmは最低確保するようにしています。
トイレの使い勝手を考えた時に、便器の先から前面の壁まで40cm以上は必要とされています。通常はトイレ内の寸法が120cmであれば、この値はクリアできます。
更に我が家のように便器の正面が扉になっている場合は扉の厚みは壁より薄くなるのでもう少し余裕ができます。
だいたい10cm程度薄くなるのでトイレ内の有効寸法で130cm、便器の前で50cm以上は確保できます。これくらいあると便器に座った時にそこまで圧迫感を感じないのでは?と思っています。

便器はTOTOのピュアレストQRを選択しました。

家族だけで使うので最低限の機能があれば良いとは考えますが、あまりにもグレードが低すぎると掃除の手間が増えそうだったので、それなりの基本性能を満たしているモデルを選びました。
ピュアレストにはEXという上のモデルがありますが機能的な違いは便器のサイドの部分にカバーがあるか無いかの違いくらいです。埃が溜まりにくいという面ではEXの方が良いですが、QRとの値段差を考えると採用するほどでは無いかと思い我が家はQRで行くことにしました。

次に2階のトイレについてです。
2階はお客様も使う可能性を考えて少し良いグレードのトイレを採用したいと考えました。
そこで2階のトイレはTOTOのレストパルFを採用しようと思いました。

一見タンクレス風に見えるトイレです。しかも便器が浮いています。
見栄えも良い上に掃除もしやすそうな点が素晴らしいです。

ただ、間取りの関係でトイレの大きさは間口が芯寸法で910mmしか取れない上に便座の正面に入口がある形状になってしまいました。
この場合、便器の横に別に手洗い器を設けるには少し狭くて出入りの邪魔にもなります。
そこで当初はレストパルFのこのタイプで考えていました。便器の後ろに手洗い器があるタイプです。

レストパルFはネオレスト並に値段がお高いのですが、このタイプは少しだけ値段が安いので、このタイプで概算見積もりはお願いしていました。

ところが、夫とTOTOショールームに行ってトイレの仕様確認をしていた時に、夫が手洗いは別の方が良いと言い出しました。
もともと旧居のメインで使う方のトイレは手洗いが別でありました。まぁ、小便器が別に付いてたせいもありますが…。

確かに私も手洗いが別の方が良いとは思っていたのですが、トイレの形状的に設置が難しいのです。
どうしたものかと考えてふと思いつきました。壁を半壁にしよう!

トイレ内の壁の一方を半壁にする事でトイレ内の有効幅が6cmほど広くなります。そこの部分に手洗い器を設置したら出入りの邪魔にはならなさそうです。
壁が薄くなると音の問題が出てきそうですが、トイレの隣は階段になっていて居室では無いのでそんなに気にしなくても大丈夫そうです。
そんな訳で2階のトイレは手洗い器が別にあるタイプに変更する事になりました。
ただ、そうすると値段が上がります。
定価ベースで10万円程のアップです。この差を埋めるべく、レストパルFは諦めてレストパルに変更しました。この差額が同じく10万円程度なのです。
浮いた便器とのお別れは辛いけど、手洗い器がある方が良いので泣く泣く諦めました。
最終的に我が家のトイレはこのタイプになりました。(色は別です)

見た目的にはこちらの手洗い器の方が好みなのですが、こちらにするにはトイレの奥行きが若干足らない上に値段も更に10万円アップします。

TOTO、ちょっと見た目をよくしようとすると10万円単位で高くなります。
まぁ、もともと手洗い器を考えていなかった事を考えると安い方のタイプでも十分です。

ただ、実はまだ密かにレストパルFへの未練があるので隙を見て変更してやろうかと企んでいますw
夫の手前、あの時レストパルFは諦めましたが、やっぱり浮いた便器が忘れられません。見た目もだけど、絶対掃除がしやすそうなんですよね。

旧居では小便器があったくらいなので立ったままトイレをしていた夫ですが、新居では絶対に座ってしてもらおうと思っています。
ただ、そうは言ってもお客様で立ったままする人もいるだろうし、トイレの床と便器の境目って汚れやすいから掃除するのが大変なのですよね。
便器が浮いていたら便器のサイドや後方の床掃除もしやすそうだし、やっぱり浮いた便器が良いなぁ。でも定価で10万円かぁ…。贅沢かなぁ。
最終的にどっちの便器になったのかはまた報告させて頂きます。

トイレの奥行きは最小寸法の1365mmに227.5mm足して1592.5mmです。
メインで使うトイレなので少し広げました。
ここのトイレも正面にドアがあるので内法寸法は壁だけのものより少し広くなり155cm程度になります。

個人的にトイレの内法寸法って150cmくらいがちょうど良いように思えます。
よく910mm×1820mmの1畳サイズで計画されたトイレを見かけますが、横方向から出入りするタイプで便器の正面に手洗い器があるとかでも無い限りこの寸法は少し広すぎる気がします。
もちろん、トイレを広々と計画したいと言う人もいるかもしれませんが、そうで無いのならその分のスペースを別に使う方が良いのでは?と思うのです。

我が家では2階のトイレの壁位置をモジュール上の1820mmから227.5mm縮める事でトイレ前の廊下幅を広げる事ができました。

芯寸法1137.5mm幅の階段から上がってきてLDKに行くのにも洗面所に行くのにも全ての通路幅が1137.5mmです。
お客様が来た時に利用するであろう場所への通路幅は広く取る事を心がけていたので結果的に廊下の幅が広がって良かったです。

ただ、これは1階のトイレも同様に言える事なのですが、我が家ではトイレの開き戸のすぐ横に他の部屋への扉があります。

トイレのドアを開いた時にその扉と干渉してしまうので、本来ならばトイレのドアを引き戸にするか場所を変えた方が良かったのですが、どちらも間取り上どうしても無理だったので、この部分については諦めました。
個人的には我が家の設計で一番の残念ポイントだと思っています。

以上が我が家のトイレで検討した部分です。
毎日使うところなので使いやすい広さと掃除のしやすさ、そしてお客様も使う事を意識して計画しました。
特に2階のトイレは今後内装を考える時にはなるべくオシャレに見える内装を考えなければなりません。
その辺は最も不得意とするところなので慎重に考えていきたいと思っています。




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