2ニン+ワンHOUSE

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ワンコと暮らす家づくりの記録

我が家の家づくりの表テーマと裏テーマ

今回、家を設計するにあたって、こんな家にしたいなぁと考えていたテーマがあります。
最初の頃にも書きましたが、そのテーマは大きく分けて2つあります。

1つ目は家事が楽できる家です。
我が家は共働きなので、平日はゆっくりと家事をする暇がありません。
休日は平日に働いている分、遊びにでかけたり休息を取る事が多いので、やっぱり家事が疎かになってしまうのです。
世の中には働いていてもしっかり家事ができる人も大勢いると思いますが、もともと私は家事が嫌いなグータラ人間なので、ついつい家事を溜め込んで、更にせっかくの休日に溜まった家事をやるのが苦痛でたまりませんでした。

そこで、なるべく楽に家事ができるような設備を導入したり動線を考えるようになりました。

以下がその辺を検討した記事になります。


そしてもう一つのテーマはストレス無く犬と暮らせる家です。
我が家は大型犬と一緒に暮らしているので、犬との生活が普段の生活においてかなりのウェイトを占めています。基本的にはお犬様優先な生活です。
ですので、普段の生活の中でなるべく人も犬もストレス無く暮らせる家を目指しました。

その辺については以下の記事で検討してきました。


さて、ここからが本題です。
以上の2つのテーマとは別に、実はもう1つ、我が家の家づくりにおける裏テーマがあるのです。
裏テーマと言うだけあって、ここから先は結構ネガティブな内容になります。
そう言うのがお嫌いな方はここで読むのをストップしてくださいね。







我が家の裏テーマはずばり、「隣人の気配を感じない家」です。
この場合の隣人とはある特定の人を指しています。

実は我が家は南隣の隣人との関係はあまり良くありません。と言うか、はっきり言って悪いですw
一応言い訳させてもらうと、その隣人は近隣でも何度かトラブルを起こしている人なので、決して我が家だけが悪い訳では無いのだと思います。

この「隣人の気配を感じない家」を説明するにあたって、まずは旧居の建物配置と隣家の配置を説明したいと思います。

旧居は2階建ての家で南側に庭があって、そこに面してリビングとダイニングがありました。
リビングとダイニングにはそれぞれ大きな掃き出し窓がありました。
南側の境界から建物までは、リビングが2mくらいでダイニングが3mくらいです。
同じく南側にはガレージもありました。
道路に対してガレージがあって、その奥に庭がある感じです。

一方、隣家は古い平屋の家です。
我が家との境界から1m程度の所に建物が建っています。
境界と建物の間はバックヤード的な通路として利用されているようでした。
隣家の道路側は生垣と背の高い門で中が見えないようになっていますが、我が家との境界は1m程度のブロック塀と我が家の庭に生えてる植栽程度しか無いので我が家の敷地からは丸見えな状態でした。

図面にするとこんな感じです。

こんな敷地配置の場合、通常ならば南側の庭に向いて生活するので、季節の良い時なんかは庭に面した窓を開けたり庭で過ごしたりするものです。
現に我が家の北隣の家は良い季節になると、こちら側に面した掃き出し窓を開けて過ごされているので、テレビを見ながら大笑いしている声なんかもよく聞こえて来ました。
でももちろんそれを不快に思うことも無いし、こちら側に向いて生活をされているのだからと、我が家の北側に面した窓は基本的には開けないようにと配慮していました。

ですが、我が家の場合は南隣の隣人がこちらの気配に過敏に反応してアクションを起こしてくるので、いつしか南側に向いて生活する事ができなくなってしまいました。

リビングの掃き出し窓の正面にちょうど隣家のキッチンと洗面所と思われる小窓があったのですが、いつもその窓は開いていて、そこからこちらの様子を伺っているのかと思うくらいにタイミングよくこちらの動きに反応してくるのです。

そんな状態だったので、リビングの掃き出し窓は常にブラインドが下ろされた状態でした。
ダイニングの掃き出し窓の前には目隠しのシェードを下げていたので窓やカーテンを開ける事ができましたが、窓を開けるとこちらの生活音も良く聞こえるようになるので、基本的にはここの窓は開けずに道路側の窓を開けるようにしていましたし、たまに開ける事があっても隣人の反応が気になっていつも気を遣った生活をしていました。
庭にはどうしても用がある時以外は出なくなりました。

自分の家なのにいつもどこかで落ち着かない気持ちを持ちながら生活する環境でした。
泊まりで出かけている時の方が気分的には楽なくらいで、家に戻るのが少し憂鬱に感じるくらいでした。

こんな隣人がいる土地なので、本当は建て替えでは無く引っ越す方が良かったのかもしれません。
我が家が引っ越して来た頃に隣人の向かいに住んでいたご夫婦がいたのですが、何年かしてその方達は引っ越して行きました。
少し前に知ったのですが、その家の奥さんが隣人のせいでノイローゼ気味になられたそうで引っ越す事になったそうです。

でも、今住んでいる地域の環境や土地の広さは気に入っていたので、うまく同じ条件の土地に住み替えができるかどうかわからなかったし、引っ越し先の隣人が良い人だとは限らないので、我が家は引っ越しするという選択はしませんでした。
問題の隣人以外はみんな問題の無い人なんですよね。
それに、その隣人は70代くらいの女性の独り暮らしなので、正直遠くない将来いなくなってくれるだろうとの黒い気持ちもありましたw

そんな訳で、建て替えるからにはこの隣人の気配を感じずに伸び伸びと暮らせる家を建てようと思ったのです。

次回は、この「隣人の気配を感じない家」にする為に、どのように家づくりをしたかを紹介したいと思います。




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