2ニン+ワンHOUSE

2ニン+ワンHOUSE

ワンコと暮らす家づくりの記録

【web内覧会】ガレージシャッター

web内覧会第4回は、ビルトインガレージの後編、ガレージシャッターについて紹介します。

我が家のガレージの開口部は電動シャッターを選択しました。
我が家が準防火地域内にあるので、ガレージの出入口も防火認定を受けているものしか選べず、価格と開口部の大きさを考えるとシャッター以外は選べませんでした。

シャッターの大きさは、幅が270cm、高さが280cmあります。
建物の構造上、このサイズが大きくできる限界の大きさでした。たぶん木造の在来工法だと間口はこれくらいが限度だと思います。

この電動シャッターは文化シャッターのエスプリという機種なのですが、この機種は去年の春にリニューアルされてシャッターの開くスピードが速くなりました。
上位機種のポルティエと同じ速さです。

てっきり我が家のシャッターもそれになるかと思っていたのに、我が家の住む地域の文化シャッターの工場に新機種が導入されたタイミングが我が家のシャッターを発注した時期より半月ほど遅かったらしく、我が家のシャッターは旧機種になったのでした。
あと、ほんの少しタイミングがずれていたら新機種だったのになぁ。本当に残念です。

ただ、スピードが上がったのは開く時だけで、閉まるスピードは従来通りなのですが、実際に使用してみた感想では開くスピードの遅さはあまり気にならない感じですね。
遅いと言っても充分早い方だし、どちらかと言うと開くより閉まる方がもっと速く閉まって欲しいと思えます。
車をガレージから出してすぐに出発したくても、念の為シャッターが閉まり切るのを見届けなければならないので、閉まるスピードが遅いとなかなか出発できないのです。

シャッターの開け閉めはシャッター横に設置されているスイッチとカードリモコンで操作できます。

新機種だと通常のリモコンの他に車のエンジンと連動してシャッターが自動で開くセレクルーズというリモコンが標準で付くのですが、我が家のシャッターは旧型なので付いていません。
代わりにリモコンは2つ付きます。

このセレクルーズも最初は良さそうだなと思っていたのですが、エンジンをかけるたびにシャッターが開くのも使い勝手が悪そうなので無くても問題無いかなと思いました。

結果、タッチの差で新機種が採用されなかったのは残念ですが、我が家の使い勝手的にはそこまで大きく影響される事は無かったかなと思います。

リモコンは結構遠くからでも反応するみたいで、家から2軒分くらい離れた位置からでも開閉できます。
なので、家の前に到着する少し前に車の中からリモコンを押しておけば、到着する頃にはシャッターが半分くらい開き始めているので、たいして待つ事無くガレージに車を入れられます。

シャッターの開け閉めの音は思ったよりも静かでした。
早朝や深夜に出入りする事もたまにあるので、あまりうるさいと近所迷惑になるかなと心配していたのですが、この程度だと問題無さそうです。
ただ、シャッターは老朽化すると音が鳴りやすくなるようなので、こまめにメンテナンスをする必要がありそうです。


シャッターの内側には3cmほどの段差を設けてあります。

図面にするとこんな感じです。

これは、ビルトインガレージについて書かれているwebサイトを読んでいる時に、外部からのホコリや浸水対策に段差を設けると良いと書いていたので実行してみました。
シャッターの下の接地部分は施工上、完全なフラットにするのは難しいので若干隙間が開いてしまいます。
そこから入ったホコリや水を食い止める為に段差を設けるようです。
段差部分の角は欠けないように、スチールアングルを入れてあります。

これはどの程度効果があるのかよくわかりませんが、まぁ何もしないよりはマシかなと思っています。


最後に、シャッターの設計で一つ失敗したなと思う事があります。
それは、シャッターボックスを天井内に設置するタイプのものを選択してしまった事です。

井内にシャッターボックスが隠れているので見た目はとてもすっきりしています。


基本的にシャッターのメンテナンスはシャッターの手前に付けられた天井点検口から行います。
ですが、この小さな点検口からメンテナンスをするのは天井の野縁や吊り木が邪魔をしてなかなか容易にはできません。
シャッターボックスのカバーを天井内で取り外す事もできないので、今後シャッターの機械を交換するような事が出てきた場合には天井を取り外してやり直す必要が出てきます。

シャッターの部分だけ天井を折り上げてシャッターボックスを露出するタイプにしておけば良かったなと後悔しています。
別に見た目にこだわる必要なんて無いのに、なんとなく天井内に隠蔽してしまったんですよね…。

建築途中で一度メンテナンスの事に気付いて露出タイプに変更する事を工務店に提案した事もあったのですが、天井内でシャッターボックスのカバーを外しておけばメンテナンスできるので大丈夫ですと言われて、そのまま行くことにしました。
ですが、結果的にメーカー側からカバーを取り外しての施工にNGが出たらしく、シャッターボックスのカバーが付いたまま天井内に施工されてしまいました。

先日、シャッターの閉まり具合の調整をしにメーカーの人に来てもらったのですが、通常はシャッターボックスのカバーを開けて調整するはずが、カバーが開けられないのでサンダーでカバーに開口を開けて調整していました。

もともと天井内に隠蔽するタイプのシャッターなのに、そんな事をしないと調整できないってどういう事なんでしょうね?
このタイプのシャッターを付ける時は天井の施工は何かしら特別な事をしないといけないのかもしれません。

今後、シャッターを交換するような事が出てきたら、次回は露出タイプのシャッターを選びたたいと思います。

機能性メインで考えたガレージだっただけに、シャッターのメンテナンスのしにくさだけは残念な結果になりました。

シャッターについては以上です。


今回新居に住むようになって、夫に新しい家の感想を聞いたら、ビルトインガレージが一番気に入ったと答えていました。
もともと自分で車を整備したりタイヤを交換したりするので、ビルトインガレージのように車以外の工具なども一緒に置いておけて、その場で作業もできる場所は嬉しいようです。
使い勝手を良くする為に今後もちょこちょこ手を加えていくようです。
ガレージ内の壁には全て下地合板が入っているので、好きなところに棚を作ったり物を吊るしたりできるようになっています。
夫にはガレージ内を好きにカスタマイズしてもらえればなと思っています。


ガレージは使いやすさを念頭において色々とこだわって設計しただけあって無駄に長い内覧会となってしまいました。
ここまで2回にわたってお付き合い頂きありがとうございました。

次回は玄関ホールをご紹介します。




↓家づくりの参考になる素敵なブログがたくさんありますよ
にほんブログ村 住まいブログ 一戸建 建築設計事務所(施主)へ
にほんブログ村